可憐さと強さを描くカリグラフィー×花アート | Lとシクラメン 〜光と影と赦し〜

カリグラフィー×花アートvol.6「Lとシクラメン」アート記事のアイキャッチ画像

シクラメンは寒い季節にも凛と咲く花で、花言葉は「遠慮」「はにかみ」「絆」。

その可憐さの奥にある強さを、流れるようなLの曲線で表現しました。

やさしさと芯の強さが共存する、静かな美しさのアートです。

カリグラフィー×花アートとは?

花と文字が響き合い、言葉を超えて心を癒すアートです。

カリグラフィー×花アートは、アルファベット一文字と植物を掛け合わせ、その花の持つエネルギーや花言葉を線と色彩で表現するシリーズです。

書と花が溶け合うような世界で”美しい調和”を描いています。

シクラメンの花言葉と象徴するエネルギー

シクラメンの花言葉は「遠慮」「内気」「はにかみ」。しかし寒い冬にも美しく咲くその姿には、静かな強さが宿っているようです。

ピンクの花は愛や希望を象徴していて、作品の中で”優しさの中にも芯を持つ人”のようなエネルギーを表現しました。

アルファベットLに込めたイメージ

アルファベットのLは、ラインが伸びやかで優美な文字です。

上から下へ流れるストロークは、まるで”導きの光”のよう。真っ暗な厳冬でも伸びやかに育ち、心を優しく照らすシクラメンと呼応すると感じました。繊細で気品あふれる一文字です。

制作工程と完成した作品

シクラメンの花言葉「遠慮」「はにかみ」をテーマに、カッパープレート体のLで繊細に表現。凜とした美しさと優しさをイメージした作品です。

Lは勢いをつけて一筆書きで描くことで、より滑らかさと力強さを印象付けられる文字です。力加減を細やかに調整しながら書き上げました。

今回はシクラメンをメインにしたかったので、背景は滲みがありつつもシンプルに。

メインのシクラメンを濃いめの水彩で際立たせています。

シクラメンの花びらと、Lの流れる曲線。
柔らかな滲みが、冬の静けさをそっと包み込みます。

キラキラのゴールド文字と少し青みのあるピンクで、可愛らしさの中にも静寂さを感じさせるような作品を目指しました。

アートからのメッセージ

『あなたは光です』『光と影の統合』『自身への赦し』

光の自分を許せる人は多いと思いますが、影の自分のことは許せているでしょうか?

私も長い間臭いものに蓋をする(自分の影を直視しないの意)在り方でいたのですが、それではダメなんだなと思い知らされました。認めるのが怖かったんですよね、なぜかとっても。(臭いものに蓋をするのがダメなのではなく、自分が望む生き方にとってその在り方はそぐわないと知った、という感じ。私にとって蓋をしていた時期も必要なプロセスだったから。)

自分と向き合うようになってから気付いたのですが、自分って思うよりずっと広大無辺に多面的な存在なんですよね。平気で真逆の価値観があったりもするし。でもその極も私の内側にあるもの。つまり私なんです。

好きも嫌いも、憎しみも悲しみも、あるならあるでいいんです。あるのに『私は清廉潔白だ!』と無視するからモヤモヤ〜が離れない。

だから、ただ全てを赦すだけ。『あぁ、あるんだな』ってね。

赦される時をずっと待っています。
気付いてもらえる日まで、内なる自分はずっとずっと永遠に。

花と文字が調和するカリグラフィー×花アートの魅力

Lとシクラメンが奏でる、凜とそびえるかのような世界観を表現してみましたが、いかがだったでしょうか?

冬の透き通るような空気の中で咲く花のように、この作品があなたの心にも小さな光を灯しますように…。