今回、この文字と花の組み合わせをイメージした時、なぜか胸の奥がすこし静かになりました。
それはまるで、硬い結び目がふっとゆるんだような柔らかい感覚でした。
今回の「Eとナデシコ」は、その受け取った感覚を形にしています。
”やわらかさの中にある芯” そんなイメージで描いた一枚です。
カリグラフィー×花アートとは?
カリグラフィー×花アートは、アルファベットの優美な曲線に花の存在を重ねて表現する、オリジナルアートです。
文字は言葉になる前の純粋なエネルギーを宿し、花は季節や感情を連れてきます。
文字と花ー。その二つを同じ紙の上で出会わせることで、今の自分に必要な感覚・エネルギーを、”目に見える形”にしていきます。
完成した作品は、飾り眺めるたびに気持ちの輪郭が整っていくよう、手に取ってくれた方に寄り添う”静かな相棒”的存在になるよう意図を込めています。
カリグラフィー文字(E)のこと
カリグラフィーのEは、くるくると円を描く華やかな文字です。
その円がたっぷりの空気を含んでいるかのようで、その様はまるで柔らかい春風のようだと感じます。
私はこのEに、そんな”春の訪れ”を重ねて書きました。
ポイントは、
- 最初の入りは軽く、”呼吸の入口”をイメージして
- 中央のラインを小さく控えめに
- 最後のくるんは安定感を出してメリハリを。全体的に「やさしさが残る後味」に
です。
存在感はありつつも、作品全体が穏やかになるようイメージしました。
花(ナデシコ)のこと
ナデシコは花びらの縁が繊細で、近づくほどに表情が見えてくる、そんな花です。
遠目では可憐なのに、細部は意外と緻密。
この“近づくほど強くなる感じ”が、今回のカリグラフィー文字のEにぴったりだと思いました。
派手に目立つのではなく、静かな存在感で「ここにいる」事を伝えてくる花です。
組み合わせの理由
今回私がこの組み合わせに込めたテーマは、Embrace(抱きしめる)。
何かを頑張って掴むような抱擁ではなく、すでにある自分をそっと優しく包み込むような、そんな感覚です。
Eは、横に伸びる線が“受け止める腕”のように見える時があります。
ナデシコの繊細さの中に芯がある様は、”受け止めてかつ立ち上がれる強さ”を彷彿とさせます。
「やさしさ」と「自分軸」を、同じ紙の上に並べたかったのです。
疲れていたり、心に余裕がない時ほど、この二つは両立しにくいもの。
そのエネルギーを作品として形にすることで、それを眺めた時に、自然とその感覚を思い出させてくれるアートになっています。
完成した作品と制作メモ

- 線の太さは、メリハリをつけつつも“なだらかさ”を意識しました。
- ナデシコは、花びらの縁の繊細さが出るように、淡い色味で細い線が出る画材を選びました。
- 色は、甘さを抑えたブルー寄りに。可愛いらしさと大人っぽさがある温度感です。
そして仕上げの段階ではあえて“整えすぎない”ことも大事にしています。
少し揺れている線がある方が、その人らしさを感じるからです。
この作品がよりそう場面
- 人に優しくしすぎて、自分が置き去りになっている時
- ちゃんとしたいのに、気力が追いつかない時
- 「私は大丈夫」と言いながら、内側が固くなっている時
- 自分の繊細さを受け入れたい時
このEとナデシコは、『自分への愛』を思い出させてくれるアートです。
頑張る方向を変えたい時に、静かに寄り添ってくれる一枚としてご活用ください。
さいごに
Eとナデシコは、柔らかさの中に残る“決意の微光”のような作品になりました。
ふわっとしているのに、ちゃんと立っている。
その感覚を受け取ってもらえたら嬉しいです。
もし今のあなたが、少しでも自分を抱きしめ直したいタイミングなら、この作品でひと呼吸していってくださいね。












