カリグラフィー×花アート | Oとローズマリー 〜想い巡らすトーラスの愛〜

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ふとした瞬間に、昔の記憶がよみがえることがあります。
音でも、言葉でもなく、”香り”によってー。

ローズマリーは、実際にそんな作用をもつ植物のひとつです。

すっと鼻を抜ける清涼感の奥に、どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな香り。

新作「O×ローズマリー」は、その”思い出す力”と、円を描く文字であるOを融合させた作品です。

他にも様々な文字と花の組み合わせがあります。
それぞれに宿る”オンリーワンの物語”を辿ってみてくださいね。

カリグラフィー×花アート アルファベットに宿る花の物語まとめ アイキャッチ

カリグラフィー×花アートの世界観

このシリーズでは、アルファベットの形を意味ではなく「動き」として捉え、花や植物のもつ性質と重ねて描いています。

そして今作品である『O×ローズマリー』では、閉じた輪が生む安定と、香りが呼び起こす時間の重なりに着目しました。

説明しきれない感情や、過去と現在がゆるやかにつながる感覚を、一枚の中にとどめることを意識しています。

見る人が、自分自身の記憶や感覚をそっと重ねられる余白を残すこと。
それが、このアートの軸にあります。


文字「O」がもつ、閉じない輪

Oは、始まりも終わりも示さない文字です。(カリグラフィー文字では少し形状を変えますが…)

どこから書き始めても、最終的には同じ場所へ戻ってきます。

完全に閉じているようでいて、その実、常に内側を巡っている”固定されない安定感”のようなものを彷彿とさせます。

今回のOは、形を均一に整えすぎず”揺らぎ”を残しました。
それは、同じ場所に戻っても、毎回少しずつ違う感覚になるからです。

同じことの繰り返しのように思えても、同じ瞬間は一度として無いー。
Oを見ていると、なんだか”生命の循環”のようだなと私は感じました。


ローズマリーという植物について

ローズマリーは、「記憶」「思い出」「思慮深さ」と結びつけて語られることの多い植物です。

葉の印象が強い一方で、春先には小さな薄紫の花を咲かせます。

主張しすぎないその花は、香りの強さとは対照的。
控えめな色と、静かな存在感をもっています。(作品ではあえて目立たせています)

今回はその葉と花の両方を描くことで、ローズマリーの多面性を作品に含めました。


O×ローズマリー|組み合わせの理由

円を描くOと、記憶に働きかけるローズマリー。

どちらも”立ち止まり、想いを巡らせる”という動きを含んでいます。

この作品では『同じ場所に戻りながら、少しずつ整理されていく感覚』を、Oの形と香りの気配で表現しました。


完成したアートと制作メモ

完成した『O×ローズマリー』

カリグラフィーのOの文字は、最後閉じる代わりにループで締めることで、”永遠の輪”のニュアンスを残しました。シンプルな文字なので、少し華やかさも意識して。

ローズマリーの葉は直線になりすぎないよう、リズムをもたせて広がるように配置。
葉のみのローズマリーも素敵ですが、薄紫の花を添えることで”視線が休まるポイント”として描いています。

全体として、巡りながら落ち着くような構成を目指しました。


この作品が寄り添う場面

  • 過去の出来事を、もう一度見つめ直したいとき
  • 気持ちを整理したいとき
  • 同じ場所に戻ることを、前向きに捉えたいとき

O×ローズマリーは、”前進することだけが正解ではない”ことを静かに教えてくれます。

思い返し、立ち止まる時間を自分に赦すということ。

『その時は最善を尽くした。だから何が起きても私を赦そう』という、
自身への無条件の愛を喚起させてくれる作品です。


おわりに|”戻る”ことも、実は”進んでいる”

ローズマリーの香りは、ふいに記憶を呼び起こします。Oの形もまた、戻りながら巡り続ける文字です。

戻っているように見えても、以前の自分とは違います。
常に新しい意識にアップデートされていて、それは実は”進んでいる”といえるのではないでしょうか?

この作品が、「もう一度ここから考えていい」「戻ることを恐れなくていい」

そう思えるきっかけになれたら嬉しいです。

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今乃かおり
魂の声を描く、食×表現の統合アーティスト。 ホールフードプラントベース食によって心身が軽くなると共に、内なる静けさの中から『ほんとうの私の声』が聞こえてきました。 食 ×見えない世界 ×アートで心身を整え、オンリーワンの道をまっすぐ進むための情報を発信しています。 詳しいプロフィールはこちら | お問い合わせはこちらまで