私の住む場所は冬本番になると、あたり一面銀世界になり、それに合わせて世界の音も小さく繊細になる気がします。
そんな季節に咲くサザンカはまるで「私はここにいる」とでも言うように咲いています。
派手ではないのに、視線が吸い寄せられるような花です。
今回の新作は A×サザンカ。はじまりの文字Aに、サザンカの“折れない気配”を重ねました。
このページでは、作品のテーマ、制作の工夫、そしてアートからのメッセージを書き残しています。
目次
カリグラフィー×花アート|このシリーズが描きたいこと
このシリーズは、アルファベットの線と花の表情を重ねて、言葉より先に届く感情を描く試みです。
「文字=意味」「花=季節や気配」。その二つが合わさることで、美しい調和がもたらされます。
A×サザンカでは、”優しい始まり”を意識しました。
確固たる決意ではなく、ふと手のひらに残るような小さな温度。
そんな雰囲気を目指しています。
サザンカという花|寒さの中で、淡々と咲く強さ
サザンカは、秋の終わりから冬にかけて咲き、庭や道ばたに静かな彩りを置いていきます。
近くで見ると花びらは薄くて柔らかいのに、咲くタイミングはちゃんと冬寄りで。そこにどこか矛盾を感じ、私は惹かれます。
似た花としてツバキが挙げられますが、サザンカは花が開きやすく、散り方にも違いがあると言われます。
サザンカの「冬に咲く」という気配を、作品の土台として採用してみました。
花言葉から拾ったテーマ|「ひたむきさ」という小さな光
サザンカは「ひたむきさ」「困難に打ち克つ」などの花言葉で紹介されます。
私はこの言葉を、“頑張り続ける”というより 「やめないでいる」 感覚として受け取りました。
大きな拍手がなくても、
誰かに見られていなくても、
自分の中の灯を絶やさずにいること。
今回の作品は、その”灯”のようなイメージのエネルギーを込めて描いています。
文字「A」について|始まりは、強さより“方向性”
Aはアルファベットの最初の文字です。だからこそ、力みが入りやすい気がします。
でも今回のAは、勢いではなく “向き” を描きたかった。
”向き”と言うのは、まっすぐ立つ軸、それを支える線のようなもの。
「もう迷っていない」ではなく、「迷いながらでも、進む方向性だけは決めている」 という感覚。
サザンカの“淡々と咲く強さ”と、このAの“方向性”が、同じ温度で並べられると感じました。
制作のメモ|文字とアートの重なりと、余白の温度

線(A)の扱い
Aは主張しすぎると、花が添え物になります。逆に弱すぎると、テーマが散ってしまいます。
なので線は控えめでシンプルに、でもAの華やかさは忘れずに。
花の雰囲気と溶け合うよう、調和を意識しました。
花(サザンカ)の色重ね
花びらは最初から濃く置かずに“薄い層”を重ね、そこに色鉛筆を重ねていくことで、花に重厚感と立体感をプラス。
白い線で花の輪郭を縁取ることで、花びらの存在感を際立たせてみました。
背景は静寂を
冬の気配は、描き込むより“空ける”ほうがしっくりきます。
なので背景は抑え、余白が息をするように整えました。
アートからのスピリチュアルメッセージ
描いている時、ふとこんな声が絵画から聞こえてきました。これは私的にも耳が痛い言葉の一つ(笑)
私は昔から継続が苦手だったのですが、でも最近気づいたんです。
好きなものは自然と続けられるということに。
好きなものって『気づいたらやってる』という感じ。
このブログも始めて2年経ちますが、”あっという間”な体感でした。”好き”って、義務感がない or 少ないんですよね。
でも、好きなものを続けるって、当然やりたくないことも出てきます。それでも『仕方ないか』と腹を括れる不思議がある。
今まで継続出来なかった多くのものは、もしかして”好きじゃないものをやっていたから”かも…と、今更ながら気付きました。
おわりに|冬の花に宿る、静かな肯定感
A×サザンカは、「強くなれ」と鼓舞するような絵ではありません。
大きな声を上げることではなく、小さくも消えない灯火を抱くこと。
冬の花は私にとって、そんな”芯の強さ”を思い出させてくれるのです。
始まりは、いつも”大きな音”がするわけではありません。自分だけが気づく程度の小さな変化として、先に来ることが多い。
サザンカのように、ただ粛々と咲く。
Aのように、自らの方向性を迷いながらでも”決める”。
その二つが揃ったとき、それはやがて自分だけの”青写真”へ繋がっていくー。
この一枚が、あなただけの美しい青写真を柔らかに憶い出していくきっかけになりますように。
もしよかったら、他の作品にも触れてみてくださいね。














『継続こそが、無敵の強さである』