水彩画の保存方法

「水彩絵具で描いた絵の保存ってどうしたらいいの?」「水彩画を購入したけど、どんな場所に飾ったらいいの?」今回は『今から絵を始めたいけどどうしたら良いのかわからない』という疑問を持つ方へ向けて記事を書いてみました。水彩画の保存にはいろんな方法があると思いますが、今回の内容はわたし流の保存方法になります。絵を描き始めて間もない方や、水彩について学びたい方へ、この記事が何かしらの参考になれば嬉しいです。

描いた水彩画の保存方法

3つの工程で保存する

描けば描くほど積み重なっていく作品の数々…。上手く描けたものは大切に保存しておきたいですよね^^私の場合、水彩画は3つの工程を施して保存しています。

  1. 完成した水彩画を100均のクリアファイルにはさむ。
  2. そのクリアファイルを今度はクリアブックに入れる。
  3. クリアブックを保存袋に入れる。

という感じです。

①の理由としては、万が一何かの拍子に水がこぼれてしまっても大丈夫なようにする為と、紙の形が崩れないようにする為です。パネルに水張りした絵を切り離すと水張りテープの恩恵(絵をピンと伸ばしてくれる)が無くなるので、念には念を入れてこのように保存しています。

1ページに2作品づつ入れると見やすいです!よりたくさん収納できるし。

②に関しては、ブックタイプに入れておけばたくさん収納できて、かつ立てて保存することも可能だからです。ペラペラの水彩紙を支えるためにこの『クリアファイル』が役立ってきます。クリアファイル→クリアブックと2重にすることで、絵を支える土台がしっかりします。これなら立てての保存も安心です^^

平置き保存だととにかく場所を取りますよね…。それを解決したくて、こんな風にしています。それに、クリアブックだとブックの如く一冊にまとめて保存できて、非常に見やすいです^^(ちなみにクリアブックは、100均で売っている一番大きいサイズ?のA3を使用しています。)

そして③の保存袋。これはクサカベの水彩紙/スケッチブック用の保存袋を使っています。これは防湿・遮光・酸素を通さない加工が施されている専用袋です。基本大きいですが、大きさの種類はいくつかあります。この保存袋に入れたら、なるべく陽の当たらない涼しい場所に保存するのも大事なポイントです。保存袋に入れたからといって完全ではないので…。念には念を入れて。

描いた作品の保存もですが、未使用の水彩紙の保存もこの袋に入れて保存しています。せっかく購入した水彩紙を常温で保存しダメにしたという初期の苦い経験があるので、それ以来保存袋はマストになっています^^;

こちらは今のところ一番大きいサイズになります。(結構大きめですが、大きい方が何かと便利です^^)

※こちらは上のより小さいサイズです。

水彩画を飾る際に気を付けたいこと

1.日当たりの良い場所は避ける

絵画にとって大敵の一つが陽の光です。現代の水彩絵の具の耐光性は高いものが多いですが、それでも、絵の苦手な日当たりの良い場所に長期間飾ることで絵がどうなるのかは、想像に難くないと思います。せっかく購入したお気に入りの水彩画が色褪せた、なんてことになったら悲しいですよね。水彩画に限らずですが、絵は光に弱いと覚えておくと、飾る時の場所の目安になるかと思います。

2.温度・湿度が一定に保たれている場所が◎

絵の保存において温度や湿度も重要なポイントです。気温で言えば20度前後、湿度で言えば50%くらいが良いと言われています。

特に水彩画は水をたっぷり使って描くもの。そのため、湿度が高すぎる場所に飾ると、カビの可能性も出てくるからです。(作品にはカビ防止や耐光などの保護剤を施しますが、それでも絶対完璧とは言えないと思うので…)

大切な水彩画を長く楽しんでいただくためにも、水彩画を飾る際は以上の点に気を付けていただきたいなと思います。

さいごに一言

私が現在描く絵のサイズは小さめサイズが多いこともあり、このような水彩画の保存方法に落ち着いています。

クリアファイルやクリアブックに収まらないサイズの水彩画に関しては、①トレーシングペーパーを作品の画面部分に敷く②保存袋に入れて平置きで保存 という感じですね。

今回の方法で保存して4〜5年経った作品も、今のところカビや色褪せはありません。(保護剤はしっかりかけています)

今現在はこの保存方法ですが、もっと良い方法があるかも知れません。これからも色々と模索して試していきたいと思います!

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今乃かおり
WFPBで人生が好転した、自炊大好き水彩画家。『アート』×『実体験に基づいた心身が生まれ変わる食事』の情報を発信中 | 調理師免許所持 | グリーンスムージーオフィシャルインストラクター | アート作品の最新情報&ブログ主の生態はインスタグラムをcheck | 詳しいプロフィールはこちら | お問い合わせはこちらまで