シリーズvol.5は、やさしく香るハーブとして知られ、花言葉は「爽やかな歓び」「聡明」のディル。
その軽やかな印象を、カッパープレート体で表現しました。
繊細なラインの中に、植物の生命力と書のリズムが調和する──そんな世界をお届けします。
カリグラフィー×花アートとは?
カリグラフィー×花アートとは、花と文字が響き合い、心に風が通るようなアートです。
カリグラフィー×花アートは、アルファベット1文字と植物を掛け合わせ、その花の持つエネルギーや花言葉を「線」と「色」で表現する作品シリーズになっています。
ディルのように香り高く、見ているだけで心がほどけるような、“癒しと静けさのアート”をお届けします。
ディルの花言葉とそのエネルギー
ディルの花言葉は「爽やかな歓び」「知恵」。
その意味には、軽やかに生きる喜びや、内なる叡智を感じ取る心の静けさが込められています。
ハーブとしても古くから“心を落ち着ける植物”として愛されてきたディル。
作品に取り入れることで、香るような優しさと透明感を表現しています。
アルファベットPにしようと思ったワケ
カッパープレート体のPは、伸びやかなストロークが印象的な文字です。
一呼吸で流れるかのようにリズミカルで、まるでそれは”循環”や”生命の流れ”を象徴しているかのようにも感じられます。
そしてなんと言ってもこの可愛らしいフォルム。
(私だけでしょうか、このPがマッシュルームに見えてしまって愛着が湧きました…。)
制作時のこだわりと筆づかい
Pの繊細なラインを活かすため、最初のインク量に気をつけながら、一筆書きで滑らかに。
ディルの細やかな花は花輪ではなくあえて背景に配置し、文字周りはディルの葉や茎にすることで、画面全体を活かしてみました。
インスピレーションで来た『キノコ』も、遊び心で加えて。
仕上がりの雰囲気

香るような優しさと癒しを感じる植物のエネルギーを体現しています。
ディルの葉や茎をあえて下書きなしで描くことで、水彩特有の透明感を活かした、柔らかな印象になりました。素朴で飾らない雰囲気です。

光を受けて、優しく香り立つような瞬間をイメージ。
アクセントに立体感のあるゴールドを流れに沿うように配置したことで、伸びやかなPの文字との共鳴を意識しました。
アートからのメッセージ
”流れに沿う”って何の?と聞いたら、『自身の流れ』とインスピレーションが来ました。
自身の流れとは自分の心の機微のこと。
心の機微は大味(刺激の強いもの的な)の中にいると感じにくいもの。一人の時間を持つ、今の気持ちを素直にノートに書き出す、ただ空を見上げてボーッとする、フォーカス先を現実→地球を俯瞰するような視座までズームアウトしてみる。こんな風にちょっと意識してみるだけで、繊細な心の機微が捉えられやすくなってきます。
そして『生々流転』からは”自然界”、と。意味を調べたら、そのまんまでした。笑
最初”流れに沿う”って心の機微だけだと思ったのですが、これは『自分の人生の流れ』という意味にも当てはまりそう。
誰かと比べがちだけど、得意なこと苦手なこと、これまでの経験など、全て同じ人がいないのだから、各々が花咲くタイミングも人それぞれで当然。
”早いことが良し、ゆったりが悪し”と捉えられがちだけど、(結果を早く出したい!とか。)それが本当に腑に落ちれば、焦ることも急くことも少なくなります。(焦りや急く感覚は『あぁ、あるんだな』と認め捉えて肯定してあげればOK)
私たちは今回の人生を生まれる前にデザインして来ているのだから、その流れを信頼してみる。(忘れてるけど、自分でちゃんと決めてるんです。)だから『自身への信頼』が鍵ですね〜。

このメッセージが、この記事と出会ってくれたあなたへのビブリオマンシー的なものになれば嬉しいです。ピンときたら受け取ってね(^^)
まとめ
ディルの花のように、軽やかに香り立つ『P』の世界。カリグラフィー×花アートを通して、日常の中に小さな癒しと美しさを届けられたら嬉しいです🌿









『流れに沿う』『生々流転』