今回は普段から愛用しているアルシュの水彩紙について、私視点で感じたことをレビューしていきたいと思います。アルシュを購入しようかどうか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
全3種の紙目レビュー
アルシュ 水彩紙 荒目
私の絵は下絵の線をきっちり描くスタイルなので、紙に線が書けるのかを重要視しています。その点でいうと、荒目は紙上面がだいぶボコボコしているので、細部の繊細な描き込みはやりづらいと感じました。ただにじみは3種類の中で一番目立ちます。大胆なにじみを活かした抽象画などは相性が良い印象です。
アルシュ 水彩紙 細目
荒目よりは滑らかな表面ですが、やはりちょっとボコボコ感は気になりますね…。ですが細目は適度なにじみが特徴です。しっかり下絵を描きたい場合は荒目よりこちらの方が描きやすいので、私は細目を使うことがほとんどですね。『適度なにじみ』と『線の描きやすさ』のバランスが良い、私的にイチオシの紙質です。
アルシュ 水彩紙 極細目
最後は極細目です。やっぱり細かい下絵や精密画にはこの極細目が最適ですね!荒目や細目のように紙表面にペンや鉛筆などが引っかかって線が途切れる事なく、綺麗な線を描くことが出来ます。ストレスフリーで快適^^
ただその分、荒目・細目と違ってにじみはあまり無く、つるんとした印象の絵になります。ただ、やはり下絵が描きやすいのは大きな魅力なのも確か。なので、この極細目と細目の二つを作品に合わせて使い分けています。
あと、アルシュは紙の色が黄味を含んだホワイトなので、絵が優しい雰囲気になります。私はこの柔らかいホワイトも好きなので、この点もアルシュを選ぶ理由の一つですね^^
※なお、写真は全て表面の質感を映す為に、あえて撮影環境を暗めにしています。
細目でも細かい下絵が描きやすい!!! その正体は〇〇
結論から言うと、それは細目の185gです。
私は紙は厚いものの方が良いと思って、絵を描き始めてからずっと300gを使ってきました。でも300gだとボコボコで線が途切れ途切れになることが多く、納得のいかない仕上がりになることもありました。
厚みのある分しっかりした線を描こうとすると、今度は筆圧が強くなります。筆圧が強いと紙に深い跡がついてしまい、それはそれで見栄えが悪くなるという、まさに八方塞がり状態に。細目のにじみは気に入っているのに…。
それを解決してくれたのが、この細目185gです!
185gはめちゃくちゃ下絵が描きやすい!!紙が薄いだけでこんなにも描き心地が違うものなのか!と驚きました。
最近はもっぱらこの185gを愛用中です^^
念の為、荒目の185gも試しました。300gよりは描きやすかったけど、やっぱり細目の方が描きやすい!極細目の185gに関してはまだ使ったことがないので、いづれ試してみたいと思っています。
※なんと、2022年11月から細目のブロックタイプ185gがメーカー生産中止になったとのことをつい最近知りました…(TT)気づかなかったーー!正直ロールタイプもいつ生産中止になるのかわかりません。非常に残念すぎる……。ご紹介しておいて申し訳ないのですが、いろんなサイトを探せばまだあると思うので、興味があれば探してみてください。アマゾンはまだあるようですが、いつなくなるのか…。戦々恐々です。
番外編
水彩絵の具の大きな魅力はやはりにじみだと思うのですが、特に背景に関しては均一に塗りたい時がありませんか?私はそうでした。そんな時はオックスゴールを使うと綺麗に均一に塗ることが出来るんです!
水彩絵の具は不規則で自然なにじみが魅力な反面、均一にムラなく塗るのが難しい画材でもあります。でもオックスゴールを使えば、このように綺麗な仕上がりになるのでオススメですよ^^
さいごに
アルシュ水彩紙は高級紙なのもあり、作品制作にはもってこいの水彩紙。私的には細目の185gが一番好みですが、先ほども触れましたがブロックタイプが生産中止とのことなので、これからはロール紙に切り替えたりして調整したいと思います(TT)(ブロックだと使いやすかったのになぁ)
紙目それぞれに特徴がありますので、色々試して自分好みのものを見つけてくださいね^^♪
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