今回は画材屋で見つけたペベオのヴィトラーユという画材を使ってみたので、その感想を書いていきたいと思います。結論から言うと、透明感の塊のような、面白い画材でした!
ペベオ ヴィトラーユとは?

このヴィトラーユという画材は油性の樹脂系の絵の具で、トロッとしたテクスチャーの油性絵の具です。原液のまま or 専用の薄め液で薄めて使用します。カラーは全37色。(カラーラインナップは更新されている場合があります)
主な支持体はキャンバス・ガラス・金属など。乾くととても透明感があってツヤツヤします。

クレサンのジェッソパネルに塗ってみましたが、角度を変えるたび光を反射してキラッキラです。(金の縁は同ブランドのアウトライナーという画材で、緑の部分が今回紹介しているヴィトラーユです。)
まるで宝石みたいじゃないですか?透明感が本当に綺麗…。支持体がガラスだったらより透明感が際立つと思います。
ちなみに、実験として推奨支持体にはなかった『紙』に使用してみたのですが、絵の具が全て紙に染み込んでしまい、立体感は皆無に。ヴィトラーユの良さが全く生きませんでした(笑)
やはりキャンバスやガラスなどの、染み込まない支持体がベストのようです(^^;)
あとこのヴィトラーユは油性なので、触るととてもベタベタします。手についてもけっこう落ちにくいので、服につくと取れないと感じました。要注意!
筆は専用の筆洗い液(ミネラルスピリット)を使うと落ちるので、それを使った方が良いと思います。(試しに水で洗ってみたのですが、油性ゆえか弾いてしまい、落ちませんでした)
筆は汚れても良いもの使うと安心です。
あ、あともう一点お伝えしたいことが。
この絵の具を使う際は、パレットには開けず、紙コップなどに入れて使うことをオススメします。(落ちないので、使い捨てできる容器の方が良い。)
この透明感が好きで私は全色集めたのですが、色選びに迷う方はあらかじめセットになっているものもあるので、こちらもおすすめですよ^^
ヴィトラーユに欠かせない『アウトライナー』

先ほどチラッと書きましたが、ヴィトラーユを使う上で欠かせないのがこのアウトライナーと呼ばれるものです。
ヴィトラーユは液体ですので、液体をとどめる為にこのアウトライナーが必須。
順番的には
- アウトライナーで形を作る
- アウトライナーが完全に乾いたら、ヴィトラーユを流し込む
- 完全に乾くのを待つ
こんな感じです。アウトライナーは表面乾燥が約1時間、完全乾燥は約24時間。ヴィトラーユは表面乾燥が約1時間、完全乾燥が約8時間以上です。待ち時間は結構かかる画材です。
ヴィトラーユも好きですが、私は特にこのアウトライナーがお気に入り。理由はヴィトラーユだけではなく、単体使いも出来る点です。

こんな風に単体使いすると、立体的なラインが描けます。かなり映えるので、作品がとっても華やかになります。しかもアウトライナーは水性のアクリル絵の具なので、ヴィトラーユのように紙に吸収されることはありません。
このアウトライナーはゴールドの種類が多いですが、他にはシルバーやブラック、透明などもあります。カラーは全12色展開です。
ペベオ ヴィトラーユを使ってみたまとめ
まるでゼリーや宝石のような透明感が大きな魅力のヴィトラーユ。
基本はアウトライナーとの併用ですが、枠を作らずにあえてキャンバスの上に垂れ流して、抽象画のように使っても面白そう!
今回紹介しているヴィトラーユ、そして別記事で紹介しているギルディングキットなど、ペベオの製品は良い意味で個性的。偶然見つけたけれど、私の作品にはなくてはならない画材になっています。
個性的な画材を見つけたら、またいろいろ試していきたいです。
画材って奥が深いですね♪
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