マグノリアの祈り~Player of the Magnolia~

当初このブログは自身の食体験についてが主でしたが、最近『絵を描く』という新たな挑戦を始めた私。

そして今回から新たな試みとして、自身の作品がいかにして生まれたのか、その工程をプロセスにしていこうと思います。

なぜこういった記事を書こうと思ったのか?というと、私自身絵を始める時に何もわからない状態でのスタートだったからです。

絵を描くのは幼少から好きだったとはいえ、美大や美術系の専門学校へ行ったわけでもありません。どの分野もそうだと思いますが、絵を描くにも多くの知識や技術が必要です。

例えば水彩紙には目があるということ。

目の細かさで描き心地が全く違ってくること。

絵を描く前に水彩紙は水張りという作業が必要なこと。

色鉛筆の種類、水張りテープ、マスキングテープetc…

どれもこれも絵を描き始めてから知ったことばかりです。好きなことだったから、能動的に楽しみながら学べましたが、やっぱり大変でした。

未経験の分野をゼロから始めるって、たくさんのエネルギーがいるなと改めて感じたので、私自身が知りたかった情報を最初の一歩を踏み出そうとしている方へ向けて、記事にしてみようと思いました。

デジタル化の流れの中、アナログ絵の需要はどうだろう?とも感じます。

でも、実際に手で触れて感じる画材のテクスチャーや、オリジナルの色を生み出す面白さ、一発勝負ゆえのドキドキ感。今の私はやっぱり『アナログ絵』に惹かれるんですよね(^^)(タイミングが来たらデジタルも練習したいけど!)

私はよく本を読むのですが、膨大な文字の中から『たった一行の何気ない文章』に出会うことが好きです。なぜなら、その『たった一行』が、その後の人生を変えたということが多々あったからです。(そういう出会いも『偶然を装った必然』なのですが)

ちょっと弱気なことを言うと、本当は『作品過程なぞ書いても需要はあるのだろうか?』そんな気持ちもあったんですよ(^^;)

でも私の言葉のどこかに、その『たった一行』がもしかしたらあるかもしれない。

だから弱気のままの、その私で紡げるものを書いてみたい。

そんな心境でした。

ということで、絵を始めたい方の一参考にも、作品に興味をお持ちの方にも、一作家の『創造の物語』をお楽しみいただけたら幸いです。

シンクロに導かれて

今作品のテーマとして『マグノリア(モクレン)の花』を描いていますが、そこにはちょっと不思議な出来事があります。そこから始めていこうかな^^

当初何をテーマにしようか考えていた際、ふと『モクレンの花が良いかも』と考えていました。でも確定ではなく、むしろそんなに描く気はありませんでした。それから数日が経ったある日、突然に『マグノリア』という言葉が頭に浮かんできたのです。

私は『マグノリア』という言葉が何を指しているのか知らなかったので、『マグノリア?なにそれ?』とちんぷんかんぷん。でも何だか胸がザワザワするような感覚があったので、調べてみたら『モクレン』の英語名でした。

『マグノリア=モクレン』だったのです!それが分かった瞬間、鳥肌がブワーッと立ちました。

この不思議なシンクロが面白かったので、マグノリアを採用。絵を描いていると、こんな不思議なことが多い気がします。まるで『導き』のようです(^^)

サブテーマは『宇宙船』

まずは構図を決めていきます。今回は『マグノリアの花と宇宙』。マグノリアを窓枠のようにしようと決めた時に『宇宙船』ときて、それで『宇宙船の窓から覗く』的にしようと決めました。

下絵

突然ですが私は、文明は地球だけなわけがないと思う派です。(いきなり?)だって、地球がある天の川銀河や、その近くのアンドロメダ銀河、それ以外にも宇宙には無数に銀河が存在しています。その中で文明が地球だけなんて、私はちょっとナンセンスだなと思っちゃう。地球は今鎖国状態と聞いたことがあるので、宇宙の多文明とのオープンコンタクトがくる日が待ち遠しいなと思っています^^宇宙大好き人間です。

話は戻って、構図が決まったら下絵作業に移ります。

私の場合、人物画はモデルさんにお願いしたり、自分をモデルにすることが多いです。一見すると自分をモデルにって『ナルシスト』みたいですが、自分をモデルにするのが一番楽。だって肖像権など気を使わなくて済むので(^^;)

最近は青年を好んで描いているので、自分をモデルにした際は骨格等全く違ってきます。そこは人体書を参考にしながら想像で肉付けして描いていく感じです。

下絵が完成したら、それをコンビニでコピーします。プリンターは家にもありますが、コンビニの方が鮮明に印刷されるので、手間ですがコピーはコンビニが多いですね。そして今度は水彩紙の水張り作業へ。水を多用する水彩画では、この工程がかなり重要になります。水張り後は最低でも1日かけて、しっかり自然乾燥させます。

私は主にアルシュやウォーターフォードというメーカーのものを愛用しています。私の作品は繊細かつ色鉛筆を使用しているものが多いので、滑らかなアルシュの細目〜極細目を使うことがほどんどです。

水張りが終わったら、今度はコピーした下絵と転写用画材を使って、水彩紙に転写していきます。転写は『スーパーチャコペーパー』というのを使用しています。水で綺麗に消えるのでおすすめです!

転写が終わったらミリペン等で線をなぞってよく乾かし、ようやく色塗り作業へと入ります。水彩画は水張りにしろ、転写→ミリペンでなぞる作業にしろ、着色までの工程が多いジャンル。でも、それもまた楽しいです♪

今回の作品のポイント

この作品の裏テーマは『プレアデス』。プレアデスとは星団の名前で、日本だと『昴(すばる)』と呼ばれています。

実はモクレンの窓枠の中の宇宙のどこかに、プレアデス星団を入れてみました。(さりげなく入れたのでわからないかも!)見つけたら凄い!

あとは、これまた私の好きな8芒星とピアスを立体的にしてみました。立体感のおかげで印象が華やかになって満足です(^^)♡

こちらが完成した作品の全体図

あとがき

ということで、第一回目の作品過程記事はいかがでしたか?

こんな感じで、インスピレーションで描いていくことが多い私。でも以前は熟考してから描いていましたが、それよりもパッと決めてパッと描いてしまう方が自分的に満足する作品になるんですよね!(直感大事です)

でも一度ノってしまうと10時間ぶっ通しで描いていた、なんてこともザラなので、体調管理には気をつけないとな…と反省点も。でも勢いも大事なんだよなぁ。うーん…難しい(^^;)

ということで、今回はここまで。また次記事でお会いしましょう!サリュ〜♪

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今乃かおり
自炊を愛する水彩画家。アートの発信&自身の食の実体験に基づいた食情報も発信中 | 調理師免許所持 | グリーンスムージーオフィシャルインストラクター | アートの新作発表はインスタが最速 詳しいプロフィールはこちら お問い合わせはこちらまで