このエコラインのカラーインクという画材。インクの性質上あまり使われていない印象ですが、私は大好きで愛用している画材です。
数多ある画材の中でもイチオシのエコライン・カラーインク。魅せられた私が、カラーインクについて熱く語っている記事内容になっています^^
目次
エコライン・カラーインクの魅力
①とてもクリアで鮮やかな発色
なんといってもこのカラーインクの1番の魅力は、非常にクリアで鮮やかな発色だと思います。(この写真は特にクリアさが際立つ色のものを、よりすぐってみました!)
この透明感が非常に美しいんですよね…。この透明感はカラーインクでしか出せない味。このクリアさがカラーインクの突出した醍醐味だと思います。
例えば水彩絵の具の薄い色って、水を多用すると薄い色になると思うのですが、このカラーインクはそれが起きにくい印象があります。というのも水で薄めても高発色が保たれるのですごく重宝しています。
※ちなみにエコラインのカラーインクはAPマーク(米国画材協会から”安心安全”が認定された画材につけられるマーク)を取得しています。
②画面上でも混ざりにくく、色味が保たれる
どういう事かというと、例えばこの絵。
この絵の背景は全面カラーインクで描いています。銀河を描く際にどうしても鮮やかさが欲しかったのでカラーインクを採用してみました。
でも普通の水彩絵の具だと、多くは色が混ざって濁ってしまう、という事が多いのではないでしょうか?
その点カラーインクだと、このように違う色を画面上で足しながら置いても色が混ざりにくい&濁りにくいんです。
ピンクや淡いブルーや黄緑のそれぞれの色味が、濁ることなく綺麗に残っているかと思います。水彩絵の具じゃこうはいきません。
なんか水彩絵の具をディスってるみたいですが、ちゃんと水彩も好きですよ^^♪
※上記で”色が混ざりにくい”というのは、”混色ができない”という意味合いではありません。混色はきちんとできます。分かりづらかったかもしれないので、補足までに。
③耐光性がある
このエコラインのカラーインクは染料インクですが耐光性もちゃんとあるので安心な面も嬉しいポイント。色褪せが起きにくいというのは絵を描く上で重要です。
しかし耐光性があるといっても、保護スプレーはしっかりかけたほうがより安心です。(万全には万全を)
エコラインのカラーインク。ちょっと残念なところ
①水に弱い
一度実験で、カラーインクで描いた絵(保護スプレーなし)に水を吹きかけて、耐水性を検証してみた事があります。
結果は………びっくりしました。悲しい意味で。サーっと色が消えてしまい、下絵で描いた線画だけが残っていました。
染料インクですし、水に弱いことはわかってはいましたが、こんなに綺麗に消えてしまうとは思っていなかったので衝撃でした。冒頭でもちょっと触れましたが、この”水に弱い点”が作品にあまり使われない理由の一つなのかもしれません。
保護スプレーをしっっかり吹きかけたver.だと大丈夫でしたが念の為、今は部分使いにとどめたり、印刷用の絵を描く際に使っています。
②修正が難しい
私はよく人物画の影になる部分をグラデーションをかけたりぼかしたりする事が多いのですが、カラーインクはそれがちょっと難しい印象です。
グラデやぼかしの醍醐味である、ぼや〜っとした境目が出るには出るのですが、望む形になりづらい。この点は、水彩絵の具の方が格段にやりやすいです。
それにインクは紙に染み込みやすい?せいか、一度色を置いてしまうと修正が難しいという点も。後からぼかそうとしても”時すでに遅し”状態に(^^;)
カラーインクでグラデやぼかしをかける為には、色を置きたいところにたっぷりの水を置いて、そこに決めた色を一気に置いていく、という感じがおすすめ。染み込むのが早いので『一気に』がポイントです。
カラーインクは染み込みやすいゆえに、一発勝負みたいなところが顕著な気がするので、そこはこれからも私の技術面を上げていく必要があるなぁと思うところですね。
総合的に見たエコライン・カラーインクの個人的評価
このカラーインクの良い面・残念な面と色々述べてきましたが、結局このインクの非常にクリアで鮮やかな色味は、他に類を見ない魅力的な部分だと思っています。
私はエコラインのカラーインクが本当に大好きなので、これからも愛用していきたいです^^
※最後に。このパステルレッドは、私が肌色を作る際の定番カラーです。淡い赤ピンクで混色もしやすく、単品使いでも重宝します。全カラーの中で一番消費スピードが早いかも!おすすめカラーです^^
カラーラインナップを揃えれば、自分だけのオリジナル色もたくさん作れちゃいます。たくさん揃えて楽しんでみてくださいね♪
どうにかしてカラーインク自体に耐水性が付けば、もっとカラーインクで絵を描く機会も増えるんだけどな。切ない…!